お互いが、高級な食器。―人見知りの最上りんくが、業種を超えてトップを取り続ける理由

お互いが、高級な食器。―人見知りの最上りんくが、業種を超えてトップを取り続ける理由

ブレンダVIP東京・最上りんくさんへのインタビュー、全4回の第2回。キャバクラと風俗、両方の業界でトップを経験してきたりんくさんに、2つの仕事の違いから、自身の強み、そして自他共に認める人見知りをどうカバーしているのかまで、お仕事について伺いました。

第1回を読む▶︎「私だけ取り残されちゃった」―新章のキャバ脱ぎと、最上りんくが背負った覚悟


豆大福:ここからはお仕事のお話を伺っていきます。キャバクラと風の業界、両方でトップを経験しているりんくさんですが、最近よく比較されるこの2つの違いはどこだと思いますか?

りんくさん:お休みの時間も繋がりを求められるのがキャバ嬢で、ちゃんと一線引いてくれるお客様が多いのは風の業界ですかね。その分キャバはお給料に天井がないので仕方ないですね。どちらも経験してそこが一番感じます。

あとお客様の心の違いはありますね。あんまり深く言うと炎上しそうなので控えますが、私は風のお客様が好きです。心が綺麗な人が多い気がします。コミュニケーションを少し苦手とする方も目立ちますが、私はそんな部分も可愛いと思えるので好きですね。

豆大福:両方を知った上で、りんくさんが今のお仕事の好きなところってどんなところですか?

りんくさん:線があるところですね。写真集のタイトル通りになってしまいましたが。ちゃんと貴方様と私が居て、人間として自立したり、大人で割り切れて。儚くも素敵な時間の線がある所がとても魅力的です。美しいと思います。

豆大福:業種が変わっても必ずランキングに入る。ご自身ではなぜこんなにも売れると思いますか?

りんくさん:才能と運ですかね。昔から豪運なんです(笑)。あと、私と出逢ってから運がいいって言う人が多くて。この前も「りんくちゃんって運いい?」って聞かれたから「良い方だと思うよー」って答えたら、「だよね!?出逢ってから運というか、いい方にずっと進んでて」って言われたくらいなので。

豆大福:僕の印象では、りんくさんは洞察力が凄く高いと感じます。接客する上でも武器だと思うんですが、これはいつ養われたんですか?

りんくさん:元々、相手の気持ちがわかりやすいタイプなんだとは思います。小さい頃から大人に「凄いね〜、賢いね〜」って言われて育ったんで、大人の空気感とかに凄く敏感でした。空気のピリつきや和み、今私はどんな風に見られてるかとか、結構分かっちゃうんで。仕事上はいいですけど、めっちゃ生きづらかったです。だから、ここまでこの感覚が養われない方が幸せだと思っちゃいますね、私は。気にしちゃうっていうか、分かっちゃうんですよ。最近は全然そう感じることも減りましたけど、20歳ぐらいまでは結構きつかったですね。

豆大福:じゃあ幼少期からこの洞察力は身に付いていたんですね。

りんくさん:小学校4年生、5年生ぐらいにはもうその感覚がありましたね。なんか、もう天才って言われてたんですよ、小学生のとき。いろんなコンクールに出ても、作文でも絵でも何でも大体賞を取ってくるみたいな。なので、その大人の先生とか、親、周り、塾、なんでもそうなんですけど、大人の顔を見すぎちゃってどんどん養われてったのか、もともと分かるタイプだったのかは、ちょっと幼すぎて覚えてはないんですけど。もとからそういうタイプではありましたね。

豆大福:ご自身ではどんなところが接客においての強みだと思いますか?

りんくさん:んー、なんだろう。でも自分の本当の強みって、もともと冷たく見えるところだと思ってて。あんまり言うとあれなんですけど、もともと冷たく見えるので、会った時の印象が結構良くなるんですよ。YouTubeでも「冷たそう」とか、顔だけで「地雷なんじゃないか」って、やっぱりみんな不安を抱いてくるらしくて最初。それで会ったらこうだから、余計に印象が良くなるというか。マイナスからのスタートが多いみたいで。

強みとかよく自分でわからないんですけど、でも私、みんなヌキに来てるというか、ヌキは付属品って感覚ではいます。心をスッキリするのに体もスッキリさせる、みたいな感覚でお客様とお会いしてると思ってるんですよ。「この人は今なにに疲れてて、何が欲しいんだろう」って、なんとなく察せる所も強みなのかなって思ってます。結局、洞察力が武器だし強みなのかなって、今話してて思いましたね。

豆大福:自他共に認める人見知りでもあると思うんですが、一見接客業では不利にもなりそうな部分を、どのようにカバーされてるんですか?

りんくさん:私、接客をしているときに、自分のことも相手のことも高級な食器だと思ってお仕事してるんですよ。丁寧に扱えばアンティークになるし、適当に扱えば割れて使えなくなったり、価値が下がったり、ゴミになっちゃうじゃないですか。だから互いが綺麗な価値のある食器で、それをどう扱ったら輝くのか。その食器に今、紅茶を置くのかコーヒーを置くのか、それとも料理なのかお菓子なのか、っていうのを頭の中で考えて、「何を乗せたらこの存在は今輝くのか」って考えてるんで。

本当にいい意味として捉えてほしいんですけど、いい意味で、人としての感情やその人の裏表を見る前に、このものを丁寧に扱うっていう感覚で接客をしているので、人と接してるってあまり思わないように。「これは高級な食器なんだ、どうしたらこれが輝くんだろう」っていう風に見てます。人見知りなので(笑)。もちろん仲良くなってからは、人としてちゃんと中身も知っていきたいし、見える部分も大切にしたいです。仲良くなってからは全然人見知りが出ないんで大丈夫です!

豆大福:そもそも人見知りだったりんくさんが夜の業界を始めたのはなぜだったんですか?

りんくさん:最初は大学の時、お金がなくて。めっちゃ嫌だと思いながら「バーで働くか」みたいな。理系だったんで、昼間ずっと勉強してたから、夜ちょっと働けて時給が良くて、3時間で普通のバイトぐらい稼げる。「やったー」と思って行って、蓋を開けたらガールズバーだったんですよ(笑)。「バー」って書いてガールズバー、夜だ、夜職だみたいな。バーだったら常連さんばっかりで、仲良くなって通ってくれるようになってぐらいだと思ってたら、バチバチ接客業のガールズバーだったから、結構戸惑いましたね最初は。

豆大福:思いがけずのスタートだったんですね(笑)。そこでやっぱり「やめよう」とはならなかったんですね。

りんくさん:お金がなくて、でしたね。もう本当に東京に出てきて一人暮らしでお金ないし、でも周りの子たちは「なんかめっちゃ金持ってんな」みたいな。もうバイトするかと思って、まあ何だろう、働いちゃえば何とかなるかと思って働き続けましたね。……こんなとこ早くやめてやろうと思ってましたからね(笑)。たまたま始めた接客業が、実は自分の天職だったなんて、その時は思わないですね。

最初はオドオドしてましたけど、まあなんとかなりましたね。不安なんて慣れでカバーできますし。

豆大福:現在はYouTubeや下北沢ろくでもない夜など、メディア露出も増えていますが、今後の展望を教えてください。

りんくさん:えー、、、なんですかね。「出ろ」って言われて自分が出たかったら出ますし、嫌なことはしたくないですし。とりあえず「YouTube見たよ!」って47都道府県のお客様が会いに来てくれたら嬉しいです。あとは東京で「ブレンダ」って聞いたら、「あ!最上りんくちゃんがいるお店だよね!」ってなれたらいいなと。


【第3回予告】

鬱、摂食障害、そして「こんな自分を愛してくれる人なんてもういない」という卑屈。この業界に来る前、最上りんくさんは自分への自信を完全に失っていました。それから1年半。彼女が写真集という形を選んだ理由は、たったひとつの気持ちでした。第3回は、写真集【 線】に込めた想いと、そのタイトルの意味に迫ります。

第3回「自分のことを好きにさせてくれて、ありがとう」へ続く

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豆大福
ライター

豆大福

甘党ですが和菓子は苦手です
ちなみに豆が食べれません