【前編】負けるのだけは嫌い―借金からの再スタートがトップ常連に、Anの負けず嫌い人生―

【前編】負けるのだけは嫌い―借金からの再スタートがトップ常連に、Anの負けず嫌い人生―

在籍するキラキラ大阪でトップを走るAnさん。介護職から一転、人生を立て直すために飛び込んだこの世界。知名度ゼロ、お客さんゼロの大阪で、彼女はどうやってランキング常連まで上り詰めたのか。話を聞くほどに見えてきたのは、資格を取りまくるほどの、筋金入りの「負けず嫌い」だった。


豆大福:Anさん、今のお仕事の歴って、今でどれくらいになるんですか?

Anさん:3年くらいになります。それまでは介護職をしていました。4年弱くらいですね。

豆大福:4年弱介護職をしていて、今のお仕事を始めることになったきっかけは何かあったんですか?

Anさん:自分の中で、人生を立て直さないといけない出来事があって。それでこの業界に入ることになりました。

豆大福:立て直さないといけなくなったきっかけって、あまりお話しされてないですよね。

Anさん:あまり話してこなかったんですけど……元旦那から自分名義で借金をされちゃって。それを返さないといけなくなって、この業界に入ることになりました。

豆大福:それまでは、身近にこの業界で働いている方がいたとか、少し興味があったとかは?

Anさん:全くなかったです。

豆大福:3年前にそういうきっかけで始められて、最初から今みたいにランキング常連の売れっ子だったんですか?

Anさん:私、地元の広島から大阪に出てきて、知名度もお客さんも全然いない状態からのスタートだったので。全く売れない日々が続いたりもしました。入店して2、3ヶ月の時にミスヘブンに出させてもらって。それがきっかけで、だいぶランキングに入っていけるようになりましたね。

豆大福:広島から大阪に来て、ミスヘブンがきっかけで大阪でも知名度が上がっていったんですか?

Anさん:大阪ではキラキラ大阪が初めてのお店だったんですけど、入店して2、3ヶ月経った頃に、ちょうど店長さんに「ミスヘブンに出てくれないか」と言われて。出たことがきっかけで知名度が上がっていった感じですね。

豆大福:最初の苦労していた時期、一番苦労した・悩んだことって何でしたか?

Anさん:自分に自信が持てなかったことが、一番苦労しました。お客さんが来てくれてもリピーターさんに繋がらなかったり、指名がつかなかったり、待機時間が長かったり。それが一番苦しくて、だんだん自分に自信がなくなっていって。ランキングに入るようになってからも、「なんでランキングに入ってるのに待機してるんだろう」ってなって、どんどん自信がなくなってしまう時期が結構ありました。

豆大福:そこを打破できたのは、売れるようになって、自然にといった感じですか?

Anさん:そうですね。だんだんお客さんが帰ってきてくれるようになって、「自分に会いたい」と思ってくれる人が増えたことで、自分に自信が持てるようになりましたね。

豆大福:きっかけは「立て直し」だったとはいえ、それ以降はお仕事を楽しいと感じるようになってきたんですか?

Anさん:お仕事自体、やっぱり楽しいって思えるようになりましたね。帰ってきてくれる、自分を選んでくれる。その自信の積み重ねが、楽しさになっていった感じです。

豆大福:今となってはキラキラ大阪で常に1位争いのトップ常連ですけど、毎月のランキングは強く意識されてるんですか?

Anさん:意識してますね。1位を意識してます。昔からめっちゃ負けず嫌いで、負けるのだけは嫌い。部活も勉強も、全部負けるのが嫌で。

豆大福:勉強も学年で何位以内、みたいな感じだったんですか?

Anさん:全然。途中で高校を中退したんですけど、それも「中退したら負けた」みたいになっちゃって。高校2年生の時に高卒認定を取ったりして、「違う形でも勝ちたい」みたいな。負けず嫌いなんで、辞めたままでは終われなかったんです。

豆大福:人生で一番の負けず嫌いエピソードってありますか?

Anさん:一番って言ったら、やっぱり兄弟の中の争いごとは一番負けたくなくて。それだけは、もうどうしても負けたくなかったです。お姉ちゃん、私、弟、なんですけど、お姉ちゃんとは2、3個違いで、弟とは年子なんで、もうバチバチで(笑)。家族全員、同じ習い事をしてたんですよ。習い事も全部厳しくて。どうしても負けたくなくて、「資格を取りまくろう」みたいな。負けたくないんで、めちゃくちゃ資格を取ろうって(笑)。

豆大福:資格は何を取られたんですか?

Anさん:そろばんと、簿記と、危険物と……介護系は全部取らせてもらって。いろんな資格を取ってます。あと、エアコンの取り付けもできますよ。電気工事の資格も取ったんで。電気工事士とかめっちゃ難しいんですよ。でも「そんな資格、なかなか取れないよ」って言われるのがなんか嫌で、めっちゃ頑張って。

豆大福:危険物って、ガソリンスタンドのあの資格ですよね。難しい資格なのに。

Anさん:そうです、そうです。「ガソリンスタンドでバイトしたいな」から始まって。その時に何かいる資格ってないかなと調べたら、「危険物だったら有利だよ」っていうので取ったんですよ。でも実際ガソリンスタンドで働いたら、「別にそれいらないよ」って言われちゃって(笑)。今は介護美容っていう民間資格の勉強をしていて。週1で学校に通って、来年取れる予定なんです。

豆大福:すごいスケジュールですね。僕、工業高校出身ですけど資格ゼロですよ。やっぱり負けず嫌いかどうかで資格って取れるんですね。

Anさん:いつもツメツメです(笑)。頑張ったら取れますね。お店でも「1位危ないよ」って言われたら、めっちゃ出勤してきますもん。負けるのが嫌いだから、めっちゃ出てくるっていう(笑)。


「負けたくない」で走り続けてきたAnさん。でも接客の話になった途端、その言葉は「返したい」に変わる。休みの日でも、深夜0時でも、会いに来てくれるなら駆けつける。その原動力は何なのか。そして彼女が資格を取り続ける、本当の理由——シングルマザーとして描く大きな夢まで、後編でじっくり語ってもらった。

後編「お客様は、明日を生きる希望。」へ続く

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豆大福
ライター

豆大福

甘党ですが和菓子は苦手です
ちなみに豆が食べれません