「私には青春がなかった」2年連続2位の南星聖来がミスヘブンにこだわる理由を半生から紐解く

「私には青春がなかった」2年連続2位の南星聖来がミスヘブンにこだわる理由を半生から紐解く

ミスヘブン総選挙で2年連続の準グランプリ。今年こそ三度目の正直として、悲願のグランプリを目指すブレンダ難波・南星聖来さん。彼女はなぜ、これほどまでにミスヘブンにこだわるのか。本人は「自分には青春と呼べるものがなかった」と言います。親の借金を返すために始めたこの仕事で、お客さんを集めて飲み会をするなんて想像もしていなかった。自分には叶わないと思っていたものが、今は叶っている。お客さんと一緒に1位を目指せる場所。それがミスヘブンであり、聖来さんの青春なのだと。では、彼女が手にできなかった「青春」とは何だったのか。その答えを探しに、聖来さんの半生を幼少期から振り返りました。


幼少期 ― 沖縄から高槻へ

豆大福:ミスヘブン総選挙もまもなく投票開始ですが、ここで改めて聖来さんの人生を振り返っていただきたいと思います。まずご出身はどちらなんでしょうか?

聖来さん:生まれは沖縄で育ちは関西です。3歳の時に、家族と一緒に大阪の高槻に移りました。

豆大福:幼少期はどんな子どもだったんでしょうか?

聖来さん:習い事をいっぱいしてました。そろばん・ダンス・エレクトーン・ドッジボールとかかな。あとはめちゃくちゃお父さんっ子でした。

豆大福:小中はそのまま高槻の学校ですか?

聖来さん:幼稚園と小学校は私立です。幼稚園受験からしてて。で、中学校から公立です。お父さんが亡くなったので。

豆大福:私立受験されてるってことはご家庭が教育熱心だったんですか?

聖来さん:教育熱心だったと思います。なんで私立に行ったかは分からないです(笑)。でも幼稚園の時から、掛け算とか九九とか四字熟語とか、めっちゃ勉強させられてました。小学校はエスカレーターみたいな感じで上がりましたね。

学生時代 ― 父の介護と看護師という夢、そして中退

豆大福:中学の時は学校に行ってなかったとおっしゃってますよね。それは私立の小学校から公立の中学に移って人間関係が変わったことが理由ですか?

聖来さん:お父さんが病気になったのがその頃で。お母さんもうつ病になってずっと家にいるようになったんで。いつ死ぬか分からなくて。お父さんは胃ろうだったんですけど、お腹に穴が開いてて、定期的に拭いたりとかしてあげなあかん。お父さんはおむつだったんで、それも替えなあかんくて。そしたら学校に行く気もなくなって、楽しくなくなって、だからずっと家におったって感じです。

豆大福:その後高校には進学したんですか?

聖来さん:はい、工業高校に入りました。もともと私、看護学校に行きたくて高校から看護学校の受験をしてたんですけど。面接も受かって、試験も終わって、内申だけが足りなくて落とされたんですよ。そしたら「工業高校に入ったら誰も推薦で看護学校に行かへんから工業高校に行け」って言われて。工業だったら看護学校へのルートを使う人が少ないから、推薦をもらいやすいよって。それで工業高校を受けたんです。

豆大福:お父さんのご経験などもあって看護師を志したんでしょうか?

聖来さん:そうです。でも工業高校が面白くなくなって。動物園みたいだったんですよね(笑)。朝から机を並べて寝たりとか、朝からご飯食べたりとか、わけ分からんことしてるのが嫌で。「なんでこんなとこに7時間も座ってなあかんのやろ」と思って辞めたんですよ。早く働きたかったのもありますし。

高校中退から業界入りまで ― アルバイトと資格の日々

豆大福:高校を中退されてから業界入りするまではどのように過ごされていたんですか?

聖来さん:バイトばっかりしてたんですよね、ずっと。パチンコでバイト、居酒屋でバイト、工場でバイトとか。あと、その間に資格を取りに行って、資格を取ってたって感じです。資格の勉強はずっとしてました。

豆大福:ちなみに何の資格持ってるんですか?

聖来さん:ドローン持ってます。ドローンの資格。心理カウンセラーも持ってるし、高校の時にも危険物とかいくつか取ってて。あと何持ってたかな……いろいろ持ってるんですよ。初任者研修、介護のやつも持ってるし、宅建も持ってます。

豆大福:宅建も持ってるんですか!めっちゃ勉強しないといけないやつですよね。

聖来さん:めっちゃ勉強しました。4年かかりました。最初の1年は専門の学校に行ってたんですけど、その先生と合わへんくて、あとは独学で勉強したから。

豆大福:独学で4年って、すごいんじゃないですか。宅建は独学だとなかなか取れないって聞きますよね。地頭がいいんですね。

聖来さん:いやいやいや(笑)。悪いから4年かかってるんですよ。私、2年目の時に「宅建取ります」ってみんなに言って、お客さんとかに教えてもらったりとかして、取りました。

業界入り ― 転々とした最初の1年からメロンガールズまで

豆大福:業界入りしたのはいつか覚えてますか?

聖来さん:2020年の2月です。ちょうどコロナくらいの時に入ってるんですよ、私。親の借金1500万円が全部私のとこに来たのがきっかけなんですけど、最初の1年はいろんなお店行きました。3ヶ月くらいで全部辞めてました。その頃って私、1回到達したらもういいやって全部なっちゃって。ランキングに入ったら次も継続するのが面倒くさいし辞めようみたいな(笑)。

豆大福:そこから今みたいに超人的な活動量になるのはどういった経緯があるんですか?

聖来さん:1回業界辞めようとしてるんですよ私(笑)。「この業界辞めます」って言った時に、最後にYouTubeに出てほしいって言われて、顔出しなしで出たんです。顔出しなしというか、マスクで出たんですよ。マスクで、生脱ぎのパンツ。スカートの下からパンツを出すっていうのが300万回くらい回って(笑)。

豆大福:一度業界を辞めようとされてたんですね。それはなんでだったんですか?

聖来さん:スタッフになりたくて。もう借金も返し終わって、普通に働きたくて。宅建の勉強とかもしてたんで。

もう、面接とかで「この2年は何してたんですか?」みたいに聞かれたら、何て言おうってずっと思ってて(笑)。で、普通の昼の仕事をしようと思って、ずっと試験の勉強をしてたから。「もう借金も返し終わったんで辞めます」みたいな、本当に普通の流れで辞めますぐらいの感じだったんですけど。

豆大福:最後の思い出に出てみようと思ったら、それがバズったという感じなんですね(笑)。

聖来さん:思い出で出てみよう、うん、そうですね。なんか「出て」って頼まれて、最後にいいかなと思って出たら、それがすごいバズったっていう(笑)。

すぐにメロンTVのさらば・森田さんのやつに「一回出てみんか」って言われて、出たんですよ。それもちょっとバズって、「めっちゃ喋れるやん」ってなって。プロデューサーさんから「メロンガールズになりませんか」みたいなお声がかかって。「顔出し必須ですよ」って言われて面白そうだったから「じゃあ顔出しします」って顔出しにしようと思ったんですよ。もともとメロンガールズにする女の子を探してたみたいで速攻オファーが来て。で、面白そうだったからメロンガールズに(笑)。

ミスヘブン総選挙 ― 「神15ってなんぞや」からの出発

豆大福:ミスヘブン総選挙はメロンガールズだから当然出るよね、みたいなスタートなんですか?

聖来:そう。ミスヘブンって、あの時は「人数出せ」みたいな感じだったんですよ、最初。誰か1人を推すみたいな感じじゃなくて、人数をいっぱい出してっていうので。京都で出てる子だけでも30人くらい出てたじゃないですか。で、「まあ、聖来ちゃんも出るやろう」みたいな感じで1回目は出て。

私らは別に、そういう争いとか……えみりちゃんとも言ってたんですけど京都1位とか関西のランキングに入ってたらまあいいやろうぐらいの感覚だったんですよ。神15になろうとも思ってなくて。

豆大福:1回目はどんな結果だったんですか?

聖来さん:京都1位の、関西8位とかだったと思います。関西10位とか、なんかそんな全然バッジもつかんぐらいの。

豆大福:最初はモチベーション的にもそれくらいの感じだったんですね。

聖来さん:そうです。で、終わって。その時の1位がまりてんさんだったんですよね。で、その時代からご褒美旅行が始まったんですよ。それを見て「めっちゃいいなー、キラキラして楽しそうだなー」って思ってて。

で、その次の年に前もってプロデューサーさんに「今年のご褒美は海外に決まったんで神15をとりあえず目指してください」って言われて。「えーっ」って、目指したって感じです。

豆大福:最初はグランプリとかじゃなくて、どちらかというと旅行に行きたかったという感じなんですか?

聖来さん:旅行に行きたかったっていうか、「メロンガールズで神15に入ってなかったら恥ずかしいっすよ」って言われたとか(笑)。「箔つかないっすよ」みたいなことをプロデューサーさんに言われて、そんなの言われたらちょっと……「とりあえず神15目指すか」っていう。で、「神15ってなんぞや」みたいな。全然興味がなくて、「なんのこっちゃ」みたいな(笑)。

豆大福:そこで2位になって、今に続いていくと。

聖来さん:そうです。去年「1位取れる」ってマジで思ってたんですけど取れなくて。そしたらみんなの熱量がだんだん上がっていく感じがすごく楽しくて。私も結局やっぱり1位を諦めれなかったんですよね。私青春を経験してないから初めてみんなでやった青春が楽しくて、だから今年こそみんなの為にも1位取るぞって。

せいらんど ― 趣味を全部、そのままに

豆大福:ご自身のYouTubeちゃんねる「せいらんど」ですが、始めたきっかけはなんでしたか?

聖来さん:趣味が多いんですよね。釣りする、スノボする、資格の勉強するとか。趣味が多くて、全部一緒くたなんですけど、それが好きで。でもYouTubeって、1個のテーマがないとあかんと思ってたんですよ。1個の軸がないとバズらへんと思ってて、だからやらんとこうと思ってたんですけど……もう、そのまま全部やればいいやって。


父の介護に明け暮れた中学時代。看護師の夢が内申ひとつで遠のき、早く働きたくて高校を辞めた。アルバイトを重ね、独学で宅建を取り、借金を返し終えて一度はこの世界を去ろうとした。その「最後の思い出」が、聖来さんの人生を大きく動かしました。当たり前に与えられた青春ではなく、自分の手で一つずつ掴んできた今。初めて”仲間”と一緒に1位を目指す場所、ミスヘブン。三度目の正直は、聖来さんだけの挑戦ではありません。今年こそ、みんなでグランプリを獲りにいきましょう。

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豆大福
ライター

豆大福

甘党ですが和菓子は苦手です
ちなみに豆が食べれません