「私たちは、アイドルじゃないんで」―写真集【 線】に詰め込んだ、最上りんくの信念
ブレンダVIP東京・最上りんくさんへのインタビュー、全4回の最終回。身体修正は一切なし。そのためにりんくさんが撮影に向けてやったことは、想像を超えるものでした。こだわり抜いた撮影、お気に入りのショット、そして「お会いした方限定」にした理由まで。最後までじっくり伺いました。
第1回を読む▶︎「私だけ取り残されちゃった」―新章のキャバ脱ぎと、最上りんくが背負った覚悟
第2回を読む▶︎お互いが、高級な食器。―人見知りの最上りんくが、業種を超えてトップを取り続ける理由
第3回を読む▶︎「自分のことを好きにさせてくれて、ありがとう」―最上りんくが写真集【 線】に込めた恩返し

豆大福:今回の撮影で特にこだわったポイントや、準備されたことはありますか?
りんくさん:スタイル管理ですね。もうやっぱりそこは。普段40kgないくらいにしてるんですけど、この時の撮影は38.6kgぐらいまで絞って。あと肋骨が開き気味なのですが、それも矯正しましたね。
あとは浴衣とか衣装とかも結構いい感じになってるなと思ってます。後は撮影地ですね、結構値段します。全部にこだわれて嬉しかったですね。高かったけど。
あとポイントというか、運が良かったのは雨が降った事ですね。私めっちゃ雨女でいつも困るんですが、今回の撮影ばかりは雨でよかったなって。雰囲気が出てて「これ良くない!?」みたいになりました(笑)。
豆大福:38.6kgがご自身の中でのベスト体重ということなんですか?
りんくさん:私のベスト体重は39.4kgなんですよ。でも写真って、撮った時にプラス2、3kgに見えるんですよ。YouTubeとかもそうなんですけど、私、お会いすると「思ったより細いんだね」って言われるんですよ。やっぱり動画や写真で見るほうが、太って見えるというか大きく見えやすい。
ただ、これが37kgになっちゃうと、やっぱり写真で見た時に「ガリガリだな」って印象になっちゃうんですよ。そこまで行くと、ちょっと心配になるような線になってしまう。けど40kgだと、ちょっとムチッとした感じ。私の中でムチッとしたのも綺麗だなって思う美学もあるんですけど、私自身は「スタイルいいな、この子」って思われたい願望があったので、38kgぐらいが一番綺麗に見えるなと思って、38.6kgまで絞りましたね。写真にした時に少し大きくなるのを見越しての逆算です。これ以上落とすと体力的に支障が出ちゃうんで、撮影の時だけちょっと絞ったって感じでしたね。
豆大福:綿密に計算されてだったんですね!肋骨の矯正というのは、具体的にどういうことをされたんですか?
りんくさん:私、肋骨がすごい開いてて、開き切ってるとやっぱり大きく見えてしまうんで、撮影の時だけ2週間ぐらい矯正してました。肋骨が閉まるように、専用のベルトがあって、それを2週間くらい毎日着けてましたね。
これがめっちゃ痛いんですよ。痛いというか苦しい。締め付けられてやっぱり苦しいんですけど、慣れもあって3日目ぐらいからは「全然慣れたな」ってなりました。ただ常に巻き続けてるのはダメらしくて、1日2〜3時間を2、3セットとかなんで。
豆大福:聞いてるだけで痛いです(笑)。撮影地はどちらでやられたんですか?
りんくさん:江戸川区の方の古民家をお借りして撮ったんですけど。古民家を借りて撮影して、10万円ぐらいはしてました。
豆大福:和テイストの強い世界観に感じたんですけど、どういった狙いだったんですか?
りんくさん:育ったお家が、本当に昔ながらの日本の家みたいな。庭があって、2階建てで畳の部屋があってみたいなところで育ったんですけど。
昔私、めっちゃ太ってたんですよ。ストレスで太ってて。そうやってきた私も今はここまで綺麗になれて、スタイル管理もできるようになって、っていうのを思い出しながら撮りたかったというか。過去の自分を見つめ直して、前の実家に帰ってちょっと感傷に浸ってる感じに撮りたくて。「昔はこうだったよな」みたいな、いろんなことがあって今の自分はここにいるな、っていうのを出したくて。
そしたら畳の方がいいし、昔住んでた家っぽいところで撮りたいなと思って、古民家を借りたんですよね。過去の自分を見つめ直して、ちょっと切ない表情とかするのにも、ちょうどいいかなと思って。
あとスタジオで撮るより、ああいうところで撮った方が表情豊かになるなと思って。外が見られるし。やっぱり外を見てると「今、車が通ったな」とか「今、カップルが歩いてるな」っていうのが見えるじゃないですか。その時に心って何かちょっと動くんですけど、写真を撮ってる時に心が動く方が、顔も表情も動いてくれるなっていうのもあって。私は結構、外で撮る方が好きで。
豆大福:その中でも一番お気に入りのショットは、どのショットですか?
りんくさん:んー、、、表紙の写真かな(本記事の1枚目)。結構この表紙の写真がすごい気に入ってて。何て言うんだろうな、強い私らしい。「あなたの心の中を見せて」みたいな顔をしてると思ってて。何か少し冷たくて、取り繕ってないというか。私、結構「怖い」って言われるんですけど、普段の顔。普段の私そのまんまで、取り繕ってない私らしい表情だし、顔だし、っていうので結構この表紙の一枚はお気に入りですね。
あとやっぱり、この一枚に結構いろんな線が詰まってるなと思って。目線もそうだし、体の曲線もそうだし。あとやっぱり、まっすぐ見たときに「すごい目が合うな」この写真と思って。吸い込まれるというか。
あともう一枚、私が普段LINEのトップ画にしてる、気だるそうに見てる感じの写真。結構この一枚も気に入ってて。なんか、不思議な女を。読めないじゃないですか、この女。「なんかこれ良くないですか?」って感じで、気だるそうでやる気なさそうで、普段の私らしいです(笑)。これ自分っぽいなと思ってお気に入りです。

(りんくさんがLINEのトップ画にしている1枚)
豆大福:読めなさがりんくさんっぽくて素敵ですよね
りんくさん:そうですね。「この子どういう子なんだろう」って、やっぱり最初に皆さんよく思うらしくて。ただちょっとこれが難しいところで、この業界って、わかりやすい子の方が予約が入るんですよ。なので「会うまで不安なんだよね」ってすごい言われちゃうんです、私。ミステリアスな女がモテるとか、ウケるわけではないんですけど、私らしくていいなっていうので、この写真が好きって感じです。
豆大福:写真集が完成して、誰に一番最初に見せましたか?
りんくさん:昨年の12月に、私、初めて1位を取らせていただいたんですけど。その時に1位にさせていただいた、一番たくさんの時間を予約していただいた大切なお客様がいまして、その方に「できたよー!!」って見せましたね。
「うわー、いいねー」って言ってくれて。なんか「いいじゃん」みたいな、「りんくちゃんがやらなそうなことじゃん」って。「でもなんか、ありがとう」みたいな。
豆大福:りんくさんをよくご存知の方だと、写真集を作るなんて想像もしてなかったんですね
りんくさん:あ、絶対にしてないと思います。思いっきり言ってるんですけど、本当にオフ会とかもそうなんですけど、私あんまり前に出るのが得意じゃないんですよ。苦手なんですけど、センスでカバーする分が多くて。
去年のクリスマスのオフ会も、私「めちゃくちゃ嫌です」って言ってて。しかも最初、12月が私の誕生日だったんで、「りんくちゃんの誕生日会も兼ねてやろう」みたいに言われてて、もう「絶対死んでも嫌です」って言ったら、メンバーが「クリスマス会で良くないですか、そしたら」って言ってくれたんで良かったんですけど。誕生日会になってしまったら完全に主役じゃないですか。終わると思って(笑)。それだけは嫌でした。クリスマス会かみたいな、「しゃーない、やるか」みたいな。最初は「ちょっと本当に無理」って、私ずっと言ってたんで(笑)。
で、そういうのも知ってるお客様だったんで、「頑張ったねー」「よく作ったねー」みたいになって。その人には作る前から「需要あるかな」とかいろいろ相談をしてて、「いや絶対喜んでくれるよ、みんな」みたいな。「とりあえず作ってみたら」って言われて作ったんで、すごい感謝してますね。その方に手に取っていただけて嬉しかったです。
豆大福:実際にお客様からの反響はいかがですか?
りんくさん:特にそんな何も言われてなくて、ただずっとSNSを見てくれてるお客様には「欲しいよ!」って結構言っていただけたので、よかったです。「友達に買わせて!」って言われて笑いましたね(笑)。もちろん買わせてないですけど(笑)。
豆大福:お会いした方限定にしているのは、どのような思いからですか?
りんくさん:普段応援していただいてて、でもシティヘブンとかでスクショできないから、「手元に見たいな」っていう時に普段のお礼として作り上げた一冊だから。ってのが大きいですかね。
それに、会わないのに、予約してないのに欲しいっていうのは、まず変だと思ってて。私たち一応、運ばれ屋なのに。アイドルじゃないんですよ。ここを勘違いしてる子がたまにいるなって。私は別にいいんですけど、やっぱり私たちはアイドルではない。そこだけは私、結構心の深く奥で一番大切にしてることで。私たちは時間を提供してるお仕事で、アイドルとか推し活される人種ではないとは思ってるんですよ。強く言ってしまえば。
そういう人ではないから、私との時間をぜひ買って、遊んでいただいてて、私のことを好きでいてくれる人だけに手に取ってほしかったんですよね。
私はお客様と過ごす時間に誇りを持ってますけど、誇りを持つことと誇れることは違うと思ってて。だから、会ってくださる方に「ありがとう」と思って、誇りを持って仕事をしてる。「あなたも私が好きで会いに来てくれてる、ありがとう」っていう気持ちで、お会いした方だけにしてますね。
結構これは普段からすごく思ってます。「私はアイドルじゃないんだよ」って。YouTubeもやってるけど、YouTuberもしてるけど、「お前はもう根は、土台は運ばれ屋なんだよ」っていうのは、すごく大切にしてるというか。軸を置いてるところですね。

豆大福:今は業界の方もインフルエンサー化してる方も多いですが、りんくさんがブレないのはなぜなんですか?
りんくさん:いやー、性格なんじゃないですか。もともとの。
もちろん顔も出して「可愛い」って言われてチヤホヤされるのは、人としてすごく気分がいいことだし。やっぱりそうやって言ってくれる人がいないとYouTubeは伸びないし、9割、9.8割、9.9割を、私に会ってない人たちが見てくれてるわけじゃないですか。だからもちろん大切なんですよ、そうやって外から応援してくれる人たちとか。
なんて言うんだろうな……なんか、それで調子に乗っちゃったりはしたくないなって言うのが強くあって。
豆大福:そんな中でも今後挑戦したいこととかはありますか?
りんくさん:挑戦……なんだろう。自分を追い込むことをキャバ嬢を辞める時にほとんど辞めてしまったのと、「1年以内に1位を取る」というのも叶えさせていただいたので、困ったなぁ。ちょっと今、これといって目標とか挑戦したいことが今ないんで。また年末、誕生日が近づいてきたら出てくると思うので、次またインタビューされる機会がありましたら、見つかったらお答えします(笑)。
豆大福:では、写真集の見どころをお願いします!
りんくさん:全部です!特にSNSに絶対あげない写真が何枚も入ってるのがポイントです!この先絶対着ないであろう衣装を着ましたので、ぜひ見て、喜んだり笑ったりして欲しいかと、、、(笑)
豆大福:最後にアインズプレス読者に一言お願いします。
りんくさん:お会いしていただいた貴方様の最上の女になれる様に、これからも精進して参りますので、何卒!宜しくお願い致します〜!

「私はアイドルじゃない」。この一言に、りんくさんの4回分すべてが凝縮されていました。鬱と摂食障害で自信を失い、卑屈になってこの業界に来た人が、1年半で1位を獲り、恩返しの一冊を作り上げた。それでも彼女は浮き足立たず、「土台は運ばれ屋なんだよ」と自分に言い続けています。タイトルの前に空けられた一マスは、まだ誰のものでもありません。その線をどう結ぶかは、会いに行ったあなたが決めることです。
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